2018年と2019年
Published by 松原幸行,
今年最後のコラムである.今年も本コラムをお読みいただき,誠にありがとうございました.
2018年もまた色々なことがあった.HCD-Netからは一線を退き,書籍を出版して続けて年内に2冊目の本を脱稿し,スマホ断ちし,10数年ぶりに友と会い,家事や編み物など新しい事に取り組んだ.
HCDの目指すところは年々で変わるが,現在は「UXデザイン」が潮流である.それが今年あたりから,EXとかPXとかSXなどに広がりを見せている.Eは「Employer(従業員)」,Pは「Patient(患者)」 ,Sは「Student(学生)」である.つまり,HCDを行う主体が,人事部門とか総務部門とか情報システム部門などに移っている訳だ.HCD-Netも変わらなければいけないということから,最古参の4人で相談して理事を辞任することにした.
出版した書籍『実践UXデザイン』であるが,ほぼ初期流通は終了した.UX関連本のランキングでは10位となっている[1](2018年12月20日現在) ハイプサイクルで言えば「幻滅期」に入ったあたりと思われる[2].数あるUX関連の書籍の中で特色はあると思っているが,価格設定と表紙デザインは反省点である.2,500円はちょっと高いし,デザインが地味でタイトル文字もおとなし過ぎた.また,変形A5というサイズも,手に取って読む点では良いが,書店の陳列では埋没気味となる.これは予想外であった.次回書籍の改良点である.
年末に『UXデザインのための発想法』という本を脱稿した.書いてみるとどんどん書きたいことが出てくるし,読み手を考えて加筆したりして,時間がかかった.年明けから編集・校正が始まり,4月稿発行を予定している.さてどうなるか...
スマホ断ちは,長年のデジタル疲労解消のために行ってみたが,11月頃からまた使い始めた.本やコラムを執筆する上では無いと不便であった.やはりEvernoteは便利だ^^.但しSNSはほとんどしてしていないし,使い方はかなり変わった.スマホといっても,iPhoneではなくAndroidである.iCloudも使っていないし,自分にはこちらの方が合っているかもしれない.現在はGoogle Pixelへ関心大である.
長年,NPO活動をしていたので,昔の友と疎遠になっていた.電話が変わったりメールアドレスが変わったりしてなかなか連絡が取れなかったが,定年を機にまた交流できるようになったのは嬉しい.
家事は相変わらずまめにやっている.妻が2つのスクールを掛け持ちしていることもあり,かなりの家事を分担している.結構楽しいものである.編み物も,お財布は3つ作ったし,ルームシューズは5つ作ったし,スケッチブックケースなども作った.こんがらかった毛糸を時間をかけて解くのが楽しい,というのは少し異常かもしれない^^;
2019年は,2冊目の書籍を発行しコラムも書く.また,もう1つ新しい趣味を夫婦で始める予定である.一方,義父母の介護が本格化しそうである.そうなると郷里との行き来も増えるし,それなりに忙しくなりそうである.その中でもできるだけキレのあるコラムが書けるよう精進する所存なので,引き続きご贔屓のほど,よろしくお願いします.
"faithflo"さんのインスタグラムより引用(https://www.instagram.com/p/Bro0-41gfe2/)
参考情報
[1] UX 本 ランキング(Google検索)> https://www.google.com/search?q=ux+%E6%9C%AC+%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0&newwindow=1&client=safari&sa=X&rls=en&source=univ&tbm=shop&tbo=u&ved=0ahUKEwix5J_G9LLfAhVEc3AKHYLLB_0QsxgILA&biw=1386&bih=904
[2] ハイプ・サイクル> https://ja.wikipedia.org/wiki/ハイプ・サイクル