会議の人数について

 会議などで何かを決定する時は、8人を超えてはいけないそうです(1)。また、経営コンサルタントの堀 紘一氏は、会議は6人までと言っています(2)。7人以上になると雑談が生まれやすくなるという理由からです。そして6人にするためには、会議への貢献度で参加すべき人を判断するのが良いとのことです。つまり、貢献度の低い人(発言しない人)は会議に出席させない、ということです。スティーブ・ジョブズは「この会議ではきみは必要ないと思う。ありがとう。」と言ったそうだが、やはり必要な人だけが参加する、という意識があったんでしょう(3)。

 会社が従業員にかける時間単価を一人1時間¥9,000としても(福利厚生や光熱費、固定資産税なども含めるとこれぐらいになります)、6人で1時間の会議をやると¥54,000です。2時間だと¥100,000を超えます。また、会議に費やされる時間は総工数の15%程度だそうなので(4)、勤務時間の年間1,656万円の15%として¥2,484,000かかります(5)。社員1人につき年間約248万円ものコストが会議の為にかかっていることになります。これが、コスト面から見て効率的な会議を行い生産性を上げなければならない理由です。15%というのは一つの研究から導いたモデル値なので、実際には自社の業務分析をして割り出さなければなりません。大企業病を考える時に「リンゲルマン効果」というのが出てきます(6)。これは、1人で綱を引くときを100%として、2人の時は、1人あたり93%というように、能力発揮度が低下します。だから「社会的手抜き」とも言われます。8人だと49%だそうです。能力発揮度を高く保つということからも、少ない人数で会議を行う意味があります。
ちなみに情報共有のための会議というのは必要悪と考え、できるだけ少なくする方が賢明です。つまりメールや掲示板を最大限活用する方が生産的と言えます。


(画像出典:Creative Commons at Flickr http://ur2.link/Bguy
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(1) 8-18-1800ルール http://ift.tt/1MFBZav
(2) 参加人数は6人まで? 会議の際に意識しておきたいコミュニケーション術 http://www.lifehacker.jp/2016/10/161024book_to_read.html
(3) スティーブ・ジョブズが会議に参加していたら? 守らねばならない3つのルール https://www.businessinsider.jp/post-51?utm_source=dlvr.it&utm_medium=facebook
(4) 15%の時間 http://bit.ly/2g4FA88
(5) 計算方法:365日ー(土日祝日と年末年始/夏休み/GWで136日)=勤務日数は約230日 230×8=1,840時間(年間の勤務時間) 1,840×9,000=1,656万円(会社が支払う社員コスト)
(6) リンゲルマン効果(社会的手抜き) http://kaigolab.com/column/14087