オフィスのデザイン

 オープンオフィスがかえって効率を下げているという記事がありました。そもそもオープンオフィスの狙いは、偶然の出会いから閃きを得たりコミュニケーションを活性化したりするものでした。でもそのようにクリエイディブ脳を刺激するためには、かなりの工夫が必要です。Googleのようにテーマパーク風にしたり、イギリスのUbiquitous社のように居間のような雰囲気にして家具を揃えたり。また空間的な溜まりなどを意図的に作ったり、アイディアを忘れない内に記録できるように、いたるところをホワイドボード化したりなどです。アイディアを記録するためにわざわざホワイドボードのところまで移動するのはナンセンス、という訳ですね。そのような工夫をしないでただオープン化しても、機能する訳はないのです。米国では従来のようなハイパーティションで囲われたものや個室中心のオフィスに回帰するところもあるようです。日本企業はどうしてもスペース効率とかコストが先にたってしまう。こうした中でオープンオフィス化しても、気が散ったり窮屈な思いをしたりして効率に悪影響を与えるのは当然ですね。Dropbox社はニューヨークに、まさにニューヨークを象徴するようなオフィスを作りました。このように企業が目指すものを反映したデザインが求められるのだと思います。


(画像出典:https://officesnapshots.com/2015/12/16/dropbox-new-york-city-offices/
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・オープンオフィスが実は効率を下げている http://gigazine.net/news/20170113-why-open-office-bad/
・くつろぎリビング空間のようなオフィス https://www.roomie.jp/2013/04/68891/
・Dropboxのオフィス https://officesnapshots.com/2015/12/16/dropbox-new-york-city-offices/
・いたるところがホワイドボード http://www.utecs.co.jp/construction/topics/2014/07/isid.html