コンテンツと仕組み

説明無しでもストレスなく自然に目的を遂行できるようなナビゲーションを持つデザインのことを「パースウェイシブ・デザイン」と呼ぶ[1]。

信号機の無い交差点「ラウンド・アバウト」や[2]、文字表示を用いずに低速走行を導く「スピード・バンプ」など、ハード面で多くの例がある。

ではソフト面ではどうか。顔認識と人感センサーを用いた自動販売機[3]。ここではユーザーの特徴パターンから飲料水を勧めているが、まだまだハズレが多い。これなどは、自販機が相互に連携すれば、認識したユーザーが好んで購入する飲料水が予測でき、アタリが多くなりそうである。Amazonのビジネスモデルは成功例である。

話は変わるが、最近、ポケモノミクス[4]という言葉が出てきた様だが、ポケモンをマーケティングに利用すれば集客は容易にみえる。一例としては、米沢の温泉地が成功している[5]。一過性で終わるものもあるだろうが、定着するものもあるだろう。ともあれ、単に連携するとかビッグデータを使うなど、手段だけで考えるのではなく、コンテンツも含めて仕組みをいかに作り込むか、という視点が重要である。

マーケティングの世界でも、コンテンツ・マーケティングと言って、様々なメディアをミックスしてストーリー仕立てのコンテンツを基にマーケティングするなど(AKB48とロッテのチョコレートの例など)、コンテンツをいかに作るかの視点が大事である。


(画像出典:Creative Commons at Flickr:http://u0u1.net/FBzs)

参考:
[1] 「パースウェイシブ・デザインとビヘイビアモデル」> http://bjfogg.com/fbm_files/page4_1.pdf
[2] 「ラウンド・アバウト」> http://d.hatena.ne.jp/keywordtouch/%A5%E9%A5%A6%A5%F3%A5%C9%A5%A2%A5%D0%A5%A6%A5%C8
次の例は少々異常ではあるが事故率は減ったそうである。「狂気じみた複雑さなのに事故率を30%も下げる交差点「マジック・ラウンドアバウト」とは?」> http://gigazine.net/news/20160805-7-circle-magic-roundabout/
[3] 「顔を見てオススメ飲料を示してくれる自販機」> http://a.excite.co.jp/News/bit/20110628/E1308645547509.html
[4] 「ポケモノミクスの巨大潜在力」> http://toyokeizai.net/articles/-/128558
[5] 「温泉地で集めて割引サービス」> http://sp.kahoku.co.jp/tohokunews/201607/20160726_53014.html