三気力でコロナ禍に立ち向かう

新型コロナ感染の本質は「うつらない、うつさない」である。そんなコロナ禍を生き抜く行動指針は次の3つである。

  • 三密回避
  • ステイホーム
  • 手洗い/マスク着用の励行

これらは「直接的な行動指針」であり、"実際の行動(アクション)を導く課題"でもある。この直接的な行動指針を支える「間接的な行動指針」が「三気力」である。そして間接的な行動指針は"気構え"である。

ここで、その三気力とコロナ禍の関係についてみてみよう。

<気概>
一言で言えば、コロナの3指針に徹底的にこだわることだ。自分が三密回避すれば医療崩壊を回避できるし、社会からコロナを一掃できる、と気概を持って考える。ステイホームも飽きようがストレスが溜まろうが徹底にやる。手洗いやマスク着用もそうである。まずこれらを徹底的に行う気概が大切だ。

<気づき>
とは言っても、ストイックな生活はそう長くは続かない。世間では出口の議論が活発に行われ、実際に、緊急事態宣言は解除された。まだコロナが収束したとは言えないが、今だからこそ、アフターコロナに何をすれば良いかを考え気づくべきだ。ポイントは、「ニューノーマル」であり「新しい生活様式」である[1]。これらの中で、増えることと減ることがある[2]。

<気配り>
コロナに関する情報への気配りに尽きる。どうステイホームするか、などの情報もそうだが、コロナ禍で行われている新たなサービスの試行錯誤の情報なども含まれる。戦う相手を知り、共存する方法を考えるのだ。

直接/間接の2つの行動指針を二元的に整理してみたが、「三気力」は気構えに関する指針であり課題である。それはどんな事象にも当てはめられることが分かる。

マサーチューセッツ工科大 メディアラボ(MIT)の石井教授は「造山力」と言っていた。未踏峰連山を、海抜零メートルから自らの手で造り上げ、そして初登頂する力、を指すそうだ[3]。これも石井氏個人の行動指針である。

自分なりの気構えの行動指針があれば、新しいことにチャレンジする際の心の支えにもなる。「座右の銘」みたいなものだ。皆さんも是非何か意識してはいかがか。


Unknown sculptor named "Ebiztir" - http://bitig.org/?lang=e&mod=1&tid=1&oid=18&m=2, CC 表示-継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=85585248による

参考情報
[1] ニューノーマルに関するコラム「ニューノーマル化の中で進まないテレワーク」 https://hideyuki-matsubara.postach.io/post/niyunomarunozhong-dejin-manaiterewaku
[2] 増えることと減ることについては、別途考察しコラム化する。
[3] 未来記憶 ーRemembering the Futureー http://web.media.mit.edu/~ishii/tmp/2200_2013-11.pdf