数字の話

企画を練ったり戦略を立てたりする際に使える便利な数字のお話である.

<2:8の法則>
ニハチの法則と読む.正式には「パレートの法則」といい,マーケティングにおいて良く使われる.全体の2割程度の高額所得者が社会全体の所得の約8割を占めるという法則のこと.これを拡張してさまざまな現象にも適用する.例えば,全商品の20%が80%の売上を作る,全顧客の20%が全体売上の80%を占める,ソフトウェア利用者のうち8割は全機能のうち2割しか使わない.100匹の蟻の内よく働くのは2割程度,等々.調査でも,母数の2割程度の情報を取得すれば8割方に相当する解が見つかるとされる. 2割の人がダメと言っているものは8割の確率でNGと判断してよい.そうやって大きな問題を早くつぶすのだ.

<8-18-1800の法則>
会議の法則として有名である[2].会議の参加人数は8人まで.ブレストは18人がMAX.1つの部隊の最大規模は1800名.ただこのブレストについてだが,米国スタンフォード大学のティナ・シー リング(Tina Seelig )氏は,6〜7人,経営コンサルタントの堀 紘一氏は6人が適切と言っていることからも18人というのはやや多い[3][4].

<マジカルナンバー 4±1>
短期記憶を促すチャンク数(記憶情報量として認識できるまとまりの数)のこと.当初7±1と言われていたが,2001年にネル ソン・コーワン(Nelson Cowan)氏により見直され,4±1となった.従って現在の"短期記憶を促す最適数"は3〜5ということになる[3].

<13文字>
ユーザーが「パッと見てその一瞬で内容を理解でき惹き付けられるタイトル」文字数.YahooがWebニュース記事のタイトル(Yahooトピックス)で採用している{5}.プレゼン資料のタイトル,コンセプトキーワードなどに応用できるであろう.

機会があれば企画やデザインに使用してみてはいかがであろうか.


"orange_rosoku"さんのインスタグラムより引用(https://www.instagram.com/p/BpUUTPtntLE/?hl=ja&taken-by=orange_rosoku

参考情報
[1] 人生が劇的に変わる!? 「パレートの法則」で勝者になる方法 http://rules-of-success.jp/mental/pareto-law/#2-3_WEB
[2] 8-18-1800 ルールで適切な人数を会議に呼びましょう https://www.google.co.jp/amp/s/www.lifehacker.jp/amp/2015/08/150803_meeting_rules.html
[3] 『実践UXデザイン』(松原幸行,2018年,近代科学社)
[4] 「会議の人数」https://hideyuki-matsubara.postach.io/post/hui-yi-noren-shu-nitsuite
[5] Yahoo!ニュース トピックス「13文字見出し」の極意 難関「コートジボワール」はどう表現? https://news.yahoo.co.jp/newshack/inside/yahoonews_topics_heading.html