図書館のサテライトオフィス化

「近未来予測2025」が出版された[1]。その中で「未來の場所」も予測されている。

超高齢社会[2]で、都市への人口集中と人口減が相まって進み、空き家・空きオフィスが増加する。そんな中で、社会・企業ともインフラ投資の負担が大きくなり過ぎ、プライベートインフラやPCの制限を見直さざるを得なくなる。

スマートフォンもそろそろ頭打ちのようだから[3]、この流れとAIやIoTやブロックチェーン技術を使って、安全に、いつどこでも、会社のオフィスにいるような仕事ができるようになる。

バラ色の未来のようだが、複業化[4]やEX(従業員経験)向上[5]など、ITとは別の力学で「どこでもオフィス化」は案外進むかもしれない。

例えば最近の図書館はアウトソーシングが進んでいる。アウトソーシングにより、オープン時間が拡大したり、IT環境が整備されたり、LX(ライブラリアン・エクスペリエンス)は格段に向上している。「24時間オープン化」も時間の問題だろう。これは「図書館のサテライトオフィス化」だ。

私が良く利用する横浜市の山内図書館も、運営は書店の「有隣堂」である。スタッフが親切になり、オープン時間が延長され、無料WiFiと電源が使える様になった。休みは月1日だけである。一番の利点は、これらが全て無料ということだろう。内部で飲食ができないのが唯一のデメリットだ。

それにしても最近の図書館は、昔とずいぶん違う。以下にいくつか例をあげる。

  • 泊まれる図書館「BOOK AND BED TOKYO」@新宿、池袋、京都 etc.[6]
  • コーヒーやお酒が飲める図書館「森の図書館」@渋谷[7]
  • 出会いを意識した図書館「武蔵野プレイス」@武蔵境[8]
  • 24時間オープンしている図書館「国際教養大学*」@秋田[9] *現在は学生と教職員が対象

図書館が楽しみになってきた(^^)

This is a photo of listed building number 1359155. User:Colin / Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0

参考情報
[1] https://huyukiitoichi.hatenadiary.jp/entry/2018/05/21/080000
[2] 複数の文献やサイトで「高齢化社会」は65歳以上人口が7%超、「高齢社会」は同じく14%超、「超高齢社会」は20%超もしくは21%超(「レファレンス協同データベース」より)である。> http://crd.ndl.go.jp/reference/modules/d3ndlcrdentry/index.php?page=ref_view&id=1000187804
[3] 「スマホ至上主義、見えてきた終わりの始まり」> https://diamond.jp/articles/-/191103?display=b
[4] 「「副業」ではなく「複業」、パラレルキャリアとは」> https://www.somu-lier.jp/column/parallel-career/
[5] 「従業員経験を高める」> https://hideyuki-matsubara.postach.io/post/cong-ye-yuan-jing-yan-wogao-meru
[6] https://www.jalan.net/news/article/215953/
[7] https://play-life.jp/articles/6959
[8] http://www.musashino.or.jp/place/_1187.html
[9] https://web.aiu.ac.jp/library/outline/