UXD2.0、3.0
Published by 松原幸行,
UXデザイン(UXD)の今と今後について考察してみた。
まず、背景であるが、次の5つを考察する。
1. 産業の国際競争力が低下
・中国や他の新興国企業が躍進し、相対的に日本の国力が落ちている
・国内においては製品やサービスのコモディティ化
2. ITのオープンソース化
・企業イントラのITマイグレーション加速(オンプレミス to SaaS)
・オープンソース、SaaSの普及
・震災を機にした共助型スケールアウト型オープンコミュニティーの台頭
・ソーシャルセンタードデザインが活発に
3. コト消費の時代と(「モノからコト」の移行完了)
・消費社会は、完全にコト消費の時代へ(モノ消費だけでは成り立たない)
・モノはコトを構成する一つの要素である
4. プロシューマーによるCtoB時代
・トフラーの提唱から35年が過ぎ、やっとプロシューマー時代が到来し、プロシューマー支援の仕組みが整いつつある(ファブラボ・ファブカフェ・クラウドファンディング・支援する企業・3Dプリンタ技術の進化など)
・企業がプロシューマーに発注する時代
5. AI技術・自動化技術・IoT/センサー分野の躍進
・加速しているAI技術、自動化技術、IoT/センサー技術
・これに対して遅れを取る日本
UXD2.0の概要は次の通りである。
ITのオープンソース化・IoT普及及びプロシューマCtoBがUXDにも影響を与える。
・ITのオープンソース化・IoT普が与える影響:サービス連携の拡大
・プロシューマCtoB:プロシューマ的なUXデザイナー(UXDプロシューマ)が台頭し、企業から直接デザインを請け負う時代へ
・プロシューマーと企業の連携による新たなサービス展開
・これからは「情報力・越境力・デジFab技術力」
「情報力・選択力・教養力を持った賢い消費者がNPOや地域の中 小企業と連携して社会にとって有益なものを生み出す」(博報堂 夏目ら)
これに対して松原は、賢い消費者を「プロシューマー」、情報力・選択力・教養力を「情報力・越境力・デジFab技術力」と捉えている。
・先端企業内では、UXDシリアルイノベータへの期待が高まる
なお、UXD3.0であるが、まだ流動的ではあるが、次のような視点が考えられる。
・AI・自動化で変わるサービスのあり方が大きく変わる(ルーチンワークの置き換え)
・個人対応のカスタマイズが可能になる(感情認識センサーによる)
・人をマスで捉えるやり方(ペルソナ)が限界となる
先日、NTTデータのプライベートカンファレンスに参加したが、フューチャームービーが参考になったので、参考にどうぞ。
EMOTIONAL DATA(感情認識技術や行動情報の利用)*カンファレンスで放映されたもの(http://bit.ly/2DNcoMA)
Wake Up Prologue(http://bit.ly/2EpbIy3)
Wake Up Episode1(http://bit.ly/2Epo6Ox)
Wake Up Episode2(http://bit.ly/2EqXnRw)
Wake Up Episode3(http://bit.ly/2ErefIb)
Wake Up Episode4(http://bit.ly/2EoS1pV)
Wake Up Episode5(http://bit.ly/2Epcwmz)
Wake Up Episode6(*見つかりませんでした。どなたか見つけたら教えてください m_ _m)
Wake Up Episode7(http://bit.ly/2Ep45Ym)
Wake Up Episode8(http://bit.ly/2Eq0B7P)
"thedesigntalks"のインスタグラムより引用(http://bit.ly/2Eq3GVr)