ー隅のUX
「一隅を照らす」という言葉がある。日本天台宗の開祖・最澄の言葉である[1]。本コラムはやや禅問答のようになるが、ご了承願いたい。 「一隅」とは、世の中の片すみのことで、転じて、自分のやるべきこと、役割、という風に読み替える。つまり、「一隅を照らす」というのは、自分のやるべきことにベストを尽く...
「一隅を照らす」という言葉がある。日本天台宗の開祖・最澄の言葉である[1]。本コラムはやや禅問答のようになるが、ご了承願いたい。 「一隅」とは、世の中の片すみのことで、転じて、自分のやるべきこと、役割、という風に読み替える。つまり、「一隅を照らす」というのは、自分のやるべきことにベストを尽く...
地球という惑星と、人と、植物で共通する事は何か。全てが自然物であるというのは勿論だが、 もっと具体的な事象がある。それは「常に自ら動いている」ということだろう。 地球は自転しつつ太陽の回りを公転しているし、植物もたえず光合成を行いながら成長を続ける。しかも季節の変化に合わせて開花したり落葉し...
メガネ禁止という風変わりな、時代錯誤ともいうべき企業の不文律がインターネット上で話題となっていた。 例えば、百貨店の受付係やショールームスタッフ、宴会場スタッフ、美容クリニックの看護師、などは来訪者への印象を良くしなければいけないということから、「メガネの使用は不可」を指示する企業がある。な...
「社畜」という嫌な言葉がある。しかもそれが抜けない体質であるという。戦時中から「空襲警報のさなか、会社に急ぐサラリーマン」という新聞記事もあることから、何が何でも出勤するという、いわゆる社畜傾向は変わらないのだ。 結論から言えば、リモートするのはオフィスではなくワークに徹すべきである。いわゆ...
Kaizenという英語がある。 正確には日本語読みがそのまま英語になったものである。日本語風に略したり発音を読みやすくした英語をジャパリッシュ(Japalish)というから、日本語読みをそのまま使う作法は、さしずめ、イングリッシーズ(Englisees)か。(*Engliseesは筆者の造語...
クレドとは本来、企業活動の価値観や行動規範のことで、これを簡潔にまとめカード化したものを「クレドカード」という[1]。"らしさ"を全員で共有しようという試みだ。 人には誰でも、常に忘れてはいけないことがある。それを短くまとめてカードサイズにし、肌身離さず持っていれば、事ある毎に再確認できる。...
認知心理学で提唱されている「マジカルナンバー」といえば「4±1」が有名だが[1][2]、日本には、慣習的に定着しているマジカルナンバーがある。それは「3」である[3]。 日本では、江戸時代のはじめに全国行脚した儒学者 林春斎により、松島(宮城県)、天橋立(京都府)、宮島(広島県)を指して「日...
UXのUserという部分に違和感を覚え始めている。突き詰めれば突き詰めるほど現実と離れる場面がある。 第一に、「ユーザー」という言い方は何かおおざっぱで、抽象的だ。サービス提供側のUX改善などを行う時も「ユーザー」と言うのか。確かにシステムや業務系サービスを利用するユーザーではあるのだが、良...
シンプルとは「簡素で単純なこと」である(デジタル大辞泉)。シンプルなデザインとは「単純なさま」である(大辞林 第三販)。簡素で単純であればシンプルなのか。ケンブリッジディクショナリーによると「難しくないこと(easy to understand or do; not difficult)」とな...
テレビを観ていて、CMになると急に音量が大きくなり、ウザイと感じることは無いだろうか。映画やドラマなどを観ている時は水をささられる感がひじょうに強い。ところが、民放が定めた規定[1]に従っているとするならば、プライムタイムのメイン放送とCMとでは、音量に差は無いようだ[2]。CMではBGMもあ...